お店での変化

私は、主人とともに和食店を営んでいます。

高級店で、客単価が高く、カウンター8席しかありません。

 

昨年11月に独立しましたが、本来、このような価格設定の独立となると、

まず、顧客をたくさん持って開店するのが通常でありますが、

主人は長い間裏方として修行してきており、

修行先はかなりの有名店(予約が取れない店)でしたが、その店主が自分以外の板前は、お客と口を利くことすら許しませんでしたので、顧客無しのスタートでした。

 

居酒屋やカフェとは違い単価が高く、

店構えもそれなりにしておりますので飛び込みでのお客様は少なく、

開店しても中々お客がつきにいため、お客を持たずしての独立はかなりの無謀行為といえます。

 

一度は雑誌に載ったものの、一度掲載されたからと言って経営がスムーズになることはありません。

 

私も飲食業界が長いのですが、メディアには、たった一度載ったくらいで経営が安定する店というのは非常に少ないのです。

 

何度もマスメディアに出る店、知名度がある店、もともとたくさんのお客を抱えての独立以外では、高級店というのは本当に難しいのです。

 

私たちの店も例に漏れず、とても苦しい経営状態です。

今月はお客ゼロの日が2日もあり、また、今週は月曜日を除いて毎日2人しか来ませんでした。

 

今日も、予約は2人・・・・。しかも、20時からの予約。

今日も2人か・・・。主人と私はうなだれていました。

 

昨日から、朝から晩まで4つの言葉を心の中で唱えていました。

 

20時、予約のお客様がお見えになり、それから5人もご来店いただきました。

 

私たちの中では、奇跡的です。

 

今日は、偶然かもしれません。

 

この状態が毎日続けば、奇跡と呼ばれるのでしょうね。

 

でも、このような事は本当に久しぶりだったので、本当に嬉しかったです。(その嬉しい気持ちもクリーニングしました)

 

また変化がありましたら、ご報告させていただきます。