怒りのエネルギー
一昨日は春真っ只中と思うくらい暖かかったのに、昨日は寒くてダウンを着て仕事へ出かけました。
一昨日は確かにあたたかかったけれども、タンクトップに短パンで、アイスコーヒーを片手に歩いている外国人を見たときは、あまりの衝撃に乗っていた自転車から転げ落ちそうになりました。
こういう人は、夏は腰みのでもつけて歩くのでしょうか。なんとも不思議です。
さて、ポノを始めてから一年を過ぎましたが、状況の変化はみられないものの、心境は本当に変化しました。
殺意さえ抱いていた夫への気持ちが変わり、この人を助けていこうと決意するまでになりました。
夫への嫌悪感に加え、お店の経営不振からうつ病になり、一年以上、毎日死にたいと泣いていました。朝起きると、何でまだ生きているのだろうと、朝から泣いていたものです。
それが今では、なるようになる、死にはしないんだから、明日の心配はやめて、今日を精一杯生きよう、と思うまでになりました。
私のうつ病が治ったのにはきっかけがあります。
ある日、私のお店の近くの和食店の店主が、うちのお店に食べに来たのです。
この店主は、うちの魚の仕入先をかぎつけて仕入先を変更して同じ店にしたり、とても印象の悪い人でした。
私が不在で、主人一人で営業したときの事です。
主人が裏で作業しているときに、他のお客様にその店主が営業していたそうなのです。
同じエリア、しかも目と鼻の先の距離でお店をやっているのに、よくそこまでやれるもんだと私は憤慨しました。
普通、同業のお店に行ったときは、仮にお客さんと話をしても、同業者とは決して言いません。それは何の職業でも同じことだと思います。
うちのお店にも板前の方がお客として何人もいらしていますが、営業をしない事はもちろん、同業者だと明かす人は一人もいませんでした。
主人に断りもなく名刺を出したていたそうで、そのとき、主人は裏で生のいくらを外しており(←時間がかかる)表に出られなかったそうです。
まあ、表に出ていたとしても何の対処もしなかったでしょうけど。
主人はのらりくらりと笑いながら話しており、それにも腹がたち、主人を怒鳴り散らしてやりました。
私がいて、そんなことをしたらすぐに出て行ってもらいます。
・・・・・と、いうことがあり、なんてなめられたもんだ!と怒りで眠れなくなるくらい立腹したのです。
そうしたら、あら不思議、怒りのエネルギーでうつ病が治ってしまいました。
鬱も不健康だが怒り続けるのも体に悪い。
この店主に殺意を抱くくらい腹が立ち、その感情をクリーニングし続けました。
今も時々この店主に対し怒りが爆発しますが、普段はなんとも思わず(嫌いではありますが)今日に至ります。
ポノをしなければ、今日まで同じボルテージで店主を恨み続けたことでしょう。
怒る事は悪いことだと言われています。
確かにその通りです。
怒りのエネルギーの強烈さは、凄いものがあると思います。
あまりの怒りで血圧が上昇し、死ぬ人がいるくらいです。
しかし、生きる気力のない人や、ただ淡々と生活しているような人には、生きるエネルギーへと変換され、私のように毒が薬になることもあるかもしれません。